5月末より香港に行ってきました。そこでSIMロック解除済のGALAXY S5 SC-04Fに現地のプリペイドSIMを入れて利用出来るかどうか検証をしてみました。
検証環境
今回使用したSIMカードは以下の2種類。
中国移動香港のLTEプリペイドSIMとSmaerToneのLTEプリペイドSIMです。中国移動香港はLTEはBand 3(1800)とBand 7(2600)での提供、SmarToneはBand 3(1800)でのです。SC-04FはBand 3には対応している為、LTEを掴むとすればこの周波数帯を掴む事になります。
この2種類のSIMを使って、3つの検証を行ってみました。
1>LTEを掴むかどうか
2>スピードテスト
3>テザリングは可能かどうか
先日、こちらの記事においてSoftbank 4G LTEのSIMにおける利用検証を行いました。LTEは当然のごとく掴む事が出来たのですが、テザリングが端末仕様(テザリング専用APNに強制アクセスしようとする。)により利用不可能でした。
この他社SIMを入れた時のテザリングの挙動は、同じdocomo端末でも機種によって異なる為、色々なブロガー様の記事にて検証結果がアップされています。
中国移動香港 SIM
中国移動香港のプリペイドSIMの購入方法などはこちらの記事にて紹介しております。
1>LTEを掴むかどうか
LTE Band 3電波をうまく掴みました。帯域幅は5MHzと出ています。場所によっては3MHzという表示が出た時もありました。なお、3Gに関してはBand 1で掴む事を確認しました。(900MHzも流れていますが、端末が対応していない。)
2>スピードテスト
色々な場所でスピードテストを行いましたが、2箇所分ご紹介します。どこで計測しても基本的には下り速度が10Mbps以上を記録し、最高では30Mbpsを超えた時が2回程ありました。上り速度は速度のバラつきが多く、上の画像のように振り幅がかなり大きかったです。
SoftbankのSIMと同様で利用不可能でした。テザリングをONにするとデータ通信が止まります。画像右側のようにテザリングをOFFにすると、再びデータ通信が再開されます。恐らく、この端末はSIMを問わずテザリングONで強制的に「dcmtrg.ne.jp」へアクセスをしようとするのでしょう。。。とても残念な結果でした。
SmarTone SIM
1>LTEを掴むかどうか
中国移動香港と同じくLTE Band 3電波をうまく掴みました。帯域幅は中国移動香港よりも大きく10MHzと出ています。SmarToneに関しては、私が気付いた限りでは3G落ちする事はありませんでした。(電話すれば強制的に3Gに落とせたのですが現地でそれに気付きませんでした。。。)
2>スピードテスト
個人的な印象ですが、SmarToneの方が速度が安定していました。Band 3の帯域幅がこちらの方が大きい事が影響しているのかもしれません。Band 7を合わせると、また結果は変わると思うのですが、少なくともSC-04Fを使う上ではBand 3のみの利用となる為、SmarToneのSIMの方が良いのかもしれません。
3>テザリングは可能かどうか
画像キャプチャを撮り忘れたのですが、SmarToneのSIMでもテザリングは不可能でした。
まとめ
docomo端末をSIMをロック解除して海外のSIMで利用するのは初めてだったのですが、香港でストレス無く普通に利用する事が出来ました。docomo端末がBand 3 LTEに対応してくれたおかげで利用の幅がかなり広がったのではないでしょうか。(Band 3非対応だったらLTE掴めないので使い物にならなかった・・・。)
テザリングについては残念な結果でした。テザリングは使わなさそうで以外と必要になる場面が出てきたりします。SIMフリーに対応させるのであれば、全端末共通で他社SIMでもテザリングが利用出来るようにして欲しいものです。(docomoさんお願いします。)
一番簡単で楽なのは、SIMフリー端末で現地SIMを使う事なのですが、docomo端末をSIMロック解除して、現地SIMを使い電波を掴むテストをするのも中々楽しいものだな、と感じた今回の検証でした。
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