深圳(深セン):2014年6月・モバイル関連探し【GALAXY S5 S View Coverのコピー商品】


先月の香港旅行中、1日だけ深圳(深セン)に行ってきました。

中国は、皆様ご存知の通り何に関してもコピーを作ってしまうコピー大国なのですが、モバイル業界に関しても悲しい事に同じ状況です。今回は、深圳(深セン)でGALAXY S5 S Veiw Coverコピー品を1つ購入しましたので紹介いたします。

以前は、パッケージをよく見ればコピー品かどうかの判断は比較的簡単に出来たのですが、コピー品の質もかなり上がっており、なんと本物との見極めが非常に難しいレベルにまで上がっている商品もあるのです。

香港で購入した純正品との比較を中心とした画像を作りましたので、どれだけのコピー度なのかを見比べて見ると面白いと思います。

画像レビュー

※画像をクリックする事で拡大表示可能です。


今回紹介するカバーを購入したのは、華強北路沿いにある遠望數碼商城(YUANWANG DIGITAL MALL)です。最寄り駅は華強北駅、もしくは少し離れますが華強路駅です。建物に入り奥に行くとエスカレーターがあります。そこから上に上がるとカバー屋が沢山あります。

ここから先の画像においては、左側(ピンク)が香港で購入の正規版、右側(シルバー)が深圳(深セン)で購入のコピー品です。

個装箱の表面と裏面
表面透明フィルムに印刷された半透明な「5」の文字印刷も完全コピーです。

個装箱側面とカバー表面
小窓に貼られているフィルムの電池アイコンの色が違います。
純正品はJelly Bean仕様の緑色、コピー品はKitKat仕様のモノクロ。
GALAXY S5はKitKatなので、ある意味コピー品の方が正しいアイコン表示です(^_^;)

カバー裏面と中面
コピー品では裏面のSamsungロゴが一回り大きいです。
中面には、コピー品も小窓用チップ、防水用のゴムパッキンがあります。

カバー端の加工比較
コピー品は端の加工が本物に比べると荒いです。
端末に装着
小窓用画面がきちんと表示されます。
また、オートスリープ機能も正常機能します。

所感

カバー本体をよく見ると、側面の加工具合などで本物との区別がつきます。まだ小窓の強度も本物の方が強く、コピー品はしばらく仕様していると小窓の部分に擦り傷が目立つようになりました。また、カバー自体の硬さと言うのでしょうか、頑丈さもコピー品の方が少し劣っている印象です。

しかし、販売されている時はカバーの中を見る事は出来ません。カバーは個装箱に入っているので、個装箱と透明フィルムから覗いて見える部分だけのカバー本体から判断しなければなりません。コピー品製造元によって精度は大きく変わるのですが、今回購入したカバーは、個装箱の印刷具合も含めて限りなく本物に近かった為、正直見極めが難しいレベルでした。今回は、コピー品と認識している前提での購入でしたが、「本物」と混ぜて売られていたり、「本物」と謳われて販売されていたら、本物だと信じてしまうかもしれません。

恐ろしいものです。。。

肝心な値段ですが、なんと40元(約650円)でした。香港での正規品定価は298香港ドル(約3900円)。日本での正規品販売価格は約6800円(税込)の商品です。

厳密にお伝えすると、カバー本体が15元。小窓用制御チップと防水ゴムパッキンが25元となります。店員さんにカバー購入の旨伝えると「15元だよ。小窓用制御チップと防水ゴムパッキンは別売りで25元。」とジェスチャーと電卓利用で教えてもらいました。(当方、中国語は全くわかりません。)


25元を追加で払う旨を伝えると、ビニールに沢山入ったこれらのパーツを1つずつ取り出し、カバーを箱から取り出し、目の前でカバーに部品を取り付けてくれました。

そして、この記事をお読みになってコピー品カバーの色(シルバー)に疑問を感じた方、あなたはGALAXYシリーズ純正カバー通な方です。(笑) そうです。GALAXY S5 S View Coverの正規品にシルバーは存在しません。勝手に彼らは新色を作り上げてしまったのです。

最後に、コピー品の購入はSamsungに何の利益ももたらしません。よって正規品を購入するべきだと思います。しかし、正規品の半額以下の値段でこういった質の高いコピー品が売られている事も事実あり、深圳(深セン)ではこれで市場が出来上がっているのです。否定すべき内容だとは思いますが、これはこれで面白いなぁ、と感じながら深圳(深セン)の街を闊歩した次第でした。

香港から深圳(深セン)への行き方はこちらの記事で紹介しておりますのでご興味をお持ちの方はご覧下さい。