201601 / Samsung Galaxy Tab A 8.0 with S Pen SM-P355 開封の儀 & 画像レビュー


2015年4月に発表され、初夏頃より各国で発売開始されたミドルスペックタブレットの「Galaxy Tab A 9.7/8.0」。今回S Pen付属モデルである「Galaxy Tab A 8.0 with S Pen SM-P355」を入手した為、開封の儀と簡単なレビューを行います。

スペック表

まずはスペックから。今回はマレーシアにてSamsung Malaysia版を購入しました。マレーシアではTab AはLTE版のみ発売されておりWi-Fi版の発売はありません。マレーシア版のスペックは以下です。

Galaxy Tab A 8.0 with S Pen
SM-P355
サイズ 208.4 × 137.9 × 7.5mm
重さ 338g
ディスプレイ 8.0インチ XGA (1024 × 768) 160ppi / TFT
OS Android 5.0 Lollipop
CPU Qualcomm Snapdragon 410 MSM8916 Quad-Core (1.2GHz)
RAM 2GB LPDDR3
ROM 16GB
外部メモリ 最大128GBまでのmicroSDXC
カメラ 背面約500万画素 /前面約200万画素
ネットワーク 【FDD-LTE】B1(2100) / B3(1800) / B5(850) / B7(2600) / B8(900) / B28(700)
【TD-LTE】B40(2300)
【W-CDMA】B1(2100) / B2(1900) / B5(850) / B8(900)
【GSM/GPRS】GSM850 / GSM900 / DCS1800 / PCS1900
Wi-Fi IEEE 802.11 b / g / n (HT40)
2.4GHz + 5GHz
Wi-Fi Direct
Bluetooth ver 4.1
GPS A-GPS / GLONASS / Beidu
NFC 非対応
USB 2.0
バッテリー 4,200mAh (脱着不可)
SIMカード microSIM
その他 S Pen機能対応

開封の儀
※画像をクリックする事で拡大表示可能です。
個装箱表面と裏面
2015年Aシリーズと同一デザインの個装箱です。

個装箱側面

いざ、開封
タブレットは薄い布袋で保護されています。

同梱品一覧
端末 / ACアダプタ / USBケーブル / イヤホンセット / マニュアル類 / S Pen替芯
充電は急速充電非対応なので、出力も1.0Aのものでした。

端末表面
表面はスタンダードなGalaxyデザインです。この端末、ホームボタン左右にある履歴、戻るのマーク部分が光りません(購入後に知った・・・)。これは個人的にかなりマイナスポイントです。

端末裏面
Aシリースなので、プラスチックボディではなくメタルボディになっています。ただし、メタルによる高級感は感じません。ぱっと見、プラスチックボディです。笑 背面にはオプション品のBook Coverを装着する為の丸い穴が2つあります。

端末上下左右側面
イヤホンジャックは下側面にあります。左右側面は右側面にボタンやSIMやmicroSD全てが集約されています。

S Pen挿入口
Tab Aには「with S Pen」というS Pen対応版があります。単純にPenが付属するだけではなく、Galaxy Noteのように本体に収納可能になっています。

GALAXY Note 8.0とのサイズ比較
同じ8インチ端末ですがNote8.0は画面構成比が16:10でした。Tab Aでは左右のベゼルが狭くなっている為、構成比が4:3に変わっても端末の横幅は変わっていません。縦横共にNote8.0とほぼ同サイズです。(画像ではTab Aの方が横幅が大きく見えますが実際は変わらない。)

ソフトウェア

初期ロック画面

初期ホーム画面
壁紙や全体の雰囲気はS6シリーズベースですね。

通知エリア
S FinderとQuick connectの項目は非表示に出来ません。機種によっては可能な機種もあり。

プリインストールアプリ一覧
Google純正、Samsung純正、Microsoft Office系のみ。シンプルです。

S Pen設定画面
画像の通りS Pen機能もNoteシリーズ並に充実しています。個人的にはテキストエリア上でS Penを近づけると手書き文字入力を起動出来る「ダイレクトペン入力」に魅力を感じました。

ServiceMode
本端末はタブレットですが通話機能がついている為、ダイヤルアプリも存在し、端末表面には通話用スピーカーも搭載されています。*#0011#でServiceModeを起動してバンド確認などネットワークの接続状態も簡単に見ることが可能です。

なお、S6シリーズなどハイミドル~ハイスペック端末に搭載されている、端末のメニューやアイコン一式をきせかえ出来る「テーマ機能」ですが、Tab Aでは搭載されていません。

ベンチマークスコア

画面左
Quadrant Standardスコア
(複数回行ったうちの中間スコア)
13677

画面右
AnTuTu Benchmark Ver6.0.1(32bitモード)スコア
(複数回行ったうちの中間スコア)
26810

今まで利用していたGalaxy Note 8.0(1.6GHz Exynos Quad / RAM LPDDR2 2GB)でのスコアは、Quadrant Standardが約6,000、AnTuTuが約24,500でした(それぞれのアプリの最新バージョンで再計測)。両アプリにおいてNote 8.0よりも数値が大きくなっています。

所感

個人的な話なのですが、今までタブレットのメイン端末としてGALAXY Note 8.0 Wi-Fiモデルを2年近く利用しておりました。なぜこの端末をずっと使い続けていたのか。理由は、勉強にタブレットを利用しておりメモ取りでS Pen対応タブが必要だった事です。GALAXY Note 10.1 2014という高解像度のハイスペック端末も発売されましたが、当時はNote 8.0で満足しており購入しませんでした。

そして現在、S Pen対応のGalaxyタブレットはなんとTab Aだけになってしまいました。。。

Tab A発表当時、スペック的に(特に画面解像度)魅力を感じず購入する気は全くなかったのですが、電子書籍を見るには画面解像度比4:3が好ましい事、ミドルスペックとはいえ、S Penの性能がNote 8.0に比べると上がっているだろう、という事、そして現在滞在中のマレーシアにおいて、LTEモデルが27,000円程度というかなり安い価格で買えそうな事から、試しに購入してみる事にしたのです。

前置きが長くなってしまいました。。。

で、実際に購入した感想ですが、中々良いです。


【ポジティブポイント】
・私のタブレット端末のメイン用途である、電子書籍、S Penを使ったノート取り、動画の閲覧、ネット閲覧、といった用途においては不便なく利用出来ている。

・安価端末だがRAMが2GB(LPDDR3)あるので、動作に安定を感じる。

・S Penにおける文字の書き心地が確実にNote 8.0よりも良くなっている。文字を書く時のスムーズさやタップした場所に対する正確性がかなり良くなった。(Note 8.0も悪く無かったが更に良い。個人的にはNote4やEdgeと変わらない感覚。Note5はしっかりと利用した事が無い。)

・4:3画面構成比は電子書籍に最適。ほぼほぼ画面一杯に表示出来る。その為Note 8.0と同じ8インチ端末であるにも関わらず、書籍の文字や絵が少し大きく表示されるようになった。

・背面がメタルボディになったのでサラサラして触り心地が良い。

・LTE対応モデルなので、外でもルーターやテザリングなしで気軽に利用出来るようになった。また電池容量がそこそこあるのでWi-Fiルーター変わりとしても使えるようになった。

【ネガティブポイント】
・チップセットがSnapdragon 410の為、ゲームの利用などには向かないと思われる。(ゲームを全く利用しないので予想)

・アプリによってはスクロール操作がカクカクとなりそうな場面もある。(負荷のかかる利用には向かない)

・画面解像度が低すぎて小さな文字が潰れる。「8.0インチ XGA (1024 × 768) 160ppi」は厳しい。Note 8.0が189ppiなのでここはスペックダウンです。たかが30ppiですが、目で見ても差を感じます。素人考えなので不可能なのかもしれないですが、1280 × 960の解像度とかだったならば、また違ったのではないかな、、、と思ってます。

・上にも記載済みだが、ホームボタン左右にある履歴と戻るのセンサー部分が光らない。夜暗い部屋の中で結構困ります。端末設定>ユーザー補助>アシスタントメニューからアシスタントメニューを表示させて利用するのも1つの解決策ですが、その際、「戻る」を押すために2タップ必要になるので、これはこれで面倒です。

・急速充電非対応なので、充電が1桁の状態から100%にするまでに4時間程度必要。Note 8.0も同じなので個人的には変化の無いポイントですが、最近の端末は急速充電対応機種が多いので、それに比べると劣ります。


解像度が下がった、「戻る」と「履歴」のセンサー部分が光らない、という部分が、Note 8.0から機種を変更して退化を感じる大きなポイントですが、それ以外の面に関しては機能面や操作面ではアップしていると感じています。

これで30,000円以上の負担ならば間違いなく購入はしませんが、今回の購入額である27,000円であれば満足の内容です。

iPadのペン対応も今後9.7インチや8インチモデルにも普及していく可能性は高いでしょう。ペンは不要な人には不要ですが、使いはじめると必要不可欠になります。2016年のGalaxy Tabには、ハイスペックモデルであるTab SのS Pen対応、もしくは少しスペックアップされた「Tab A with S Pen 2016」の登場を期待したいと思います。