Samsungがマレーシアにおいて「Galaxy J1 Ace 2016 SM-J111F」を2016年5月上旬より発売開始しました。端末色はWhite / Black / Blueの3色で、価格はRM399(GST込/約11,200円)。※1RM28円計算
マレーシアでは、元々同じ名前で型番違いの「Galaxy J1 Ace SM-J110G」という端末が発売されていました。本端末はそのマイナーグレードアップ端末となります。外観やサイズには一切の変更はなくチップセットやRAMなど中身の部分で機能アップしています。スペックはあがっていますが端末価格は前モデルと同じRM399です。
変更点は以下。
旧モデル SM-J110G |
2016版 SM-J111F |
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OS Ver | 4.4 | 5.1 |
CPU | Quad Core 1.2GHz | Quad Core 1.5GHz |
ROM | 4GB | 8GB |
RAM | 768MB | 1GB |
以下の画像は知人が保有する全モデルとのスクリーンショット比較です。
こちらの記事でご紹介したGalaxy J1 miniと同時発売された本端末。J1 miniと本端末の2機種の登場により、Samsungがマレーシアで発売するスマートフォンのスペック下位2機種の機能底上げが行われました。機能底上げはされていますが、2端末共端末価格は前モデルと変わっていません(J1 mini詳細に関してはJ1 mini紹介の記事に記載)。
マレーシアは日本とは違いまだまだ発展途上の国。収入が低い方も多く、ロー~ミドルスペック帯であるGalaxy Jシリーズは、ハイスペックなSシリーズやミドル~ハイスペックなAシリーズよりも利用者が多い印象を受けます。街中でもJシリーズ利用者は本当に多いです。J1 Aceは4G対応なのでその点でも人気があるようです。
端末価格が安くても機能があまりに酷いと、「もうSamsungは買いたくない」といった印象を顧客に与えてしまい、時期端末購入時に他メーカーに移られてしまう恐れがあります。よって低スペック端末においては、「なるべく安く、しかし基本機能は可能な限り高く」がとても大事なポイントなのではないでしょうか。
今回、Samsungがとった2端末の「価格を変えずに機能アップ」という方針は、個人的にはとても嬉しく捉えています。ハイスペック端末を追うのも面白いですが、国によっては低スペック端末の推移について追うのも非常に面白いです。