ARROWS X F-10D / OS4.2にバージョンアップしてみた・ベンチマークスコアなど

「不具合満載」と、スマートフォン好きだけではなく一般人にもこの話は浸透しているのではないか?という端末「ARROWS X F-10D」。

発売から約1年4ヶ月経過して、このタイミングでOS4.2へのOSのバージョンアップが提供開始されました。この端末は元々OS4.0ですので「4.1をスキップして4.2が提供」という事になります。

という事で早速バージョンアップ。ベンチマークスコア計測など行ってみました。


ドコモ公式サイトにて公開されている機能変更や不具合修正は以下。
・docomo Pulette UIのアイコンが大きく見やすくなる
・起動中のアプリを全て終了できる機能の追加
・NX!ホームのアイコンカスタマイズ機能追加
・ブラウザで選択した文字を辞書でひける「すぐ辞書」機能追加
・ロック画面からカメラの起動が可能に
・Google Nowに対応
・XiエリアにてGPSの測位に時間がかかる事象の改善
・その他快適にご利用いただくための更新や一部仕様および表示変更
詳細はドコモホームページにてご確認下さい。



では、バージョンアップ前と後の簡単な画像比較です。

ホーム画面


更新内容にも記載されている通り、アプリアイコンのサイズが大きくなりました。確かに見やすくなっており、良い変更点だと思います。

通知エリア


画面上部の通知バー部分が表示されてなくなりました。その代わりに機能切り替えスイッチの下に「年月日時分」まで表示されるようになりました。

またJelly Beanですのでステータスバーの通知からそのまま次のアクションが出来るようになっています(例:着信通知のお知らせでそのまま折り返し発信が出来る)。

利用アプリ履歴一覧画面


OS4.2になる事で「すべて終了」ボタンが新規設置されました。これはかなり便利です。

下の「アシストアプリ」というボタンを押下すると「Google検索」が起動しました。

設定メニュー画面


特記するほどの大きな変化は感じられませんでした。

ベンチマークスコア



「Quadrand Standard」ではそこまで大きな差は発生しませんでした。
4184→4511。



「AnTuTuベンチマーク」では約4000程向上しています。
10539→15320。




バージョンアップ後のOSバージョンは「4.2.2」



Jelly Beanになってタッチパネルの反応がOSとして上がった影響か、スライドインランチャーの起動反応が良くなりました。OS4.0の時は起動の為の画面スライド操作に対する反応が非常に悪かったのです。



本端末においては、机の上に端末を置いた状態で端末操作をしようとすると「押す」という操作は問題ないのですが、「スライド」動作に対する反応が非常に悪くなるといういやーな癖があったのです。これが改善されているかどうかを検証してみました。

比較対象として「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」を並べてます。


結果は、動画を見ていただいた通りです。。。

悲惨な状況に変わりはありませんでした。



以上、簡単なOS4.2バージョンアップレビューでした。

OS4.0の時に比べると、個人的な体感上ですがタッチパネルの反応は良くなっている気がします(上の動画のようなシチュエーションですとあまり変わらない部分もありますが。)。そしてアプリアイコンのサイズアップやアプリ一括終了など細かい部分で使いやすくなっています。

正直な所、この端末を持っている方は「この端末への怒り」から既に他の機種へ変更された方が多いのではないでしょうか。私もその中の1人です。

しかし、スマートフォンは基本2年利用前提での契約ですので、今もこの端末を利用されている方も沢山いらっしゃるかと思います。よって、発売から1年以上経過してもバージョンアップをきちんと提供したdocomoと富士通のそういった意味でのユーザーへの対応は本当に素晴らしいと思います。

まぁ、それ以前に「こんなに不具合満載なF-10Dという機種を発売した」という事自体は考えものなんですが…。それに対するお詫びの気持ち的意味もあるのでしょうか。笑


auやSoftbankに比べればdocomoは比較的多くの端末でOSバージョンアップを提供していています。これは私がdocomo端末を好む1つの理由でもあります。これからも、継続して端末購入済ユーザーへのサポートもしっかりとしていただきたいと思いました。